子どもへのプレゼントに「本」が選ばれる理由
誕生日やクリスマス、入園・入学のお祝いなど、子どもへのプレゼントを考えるとき、候補に挙がるのが「本」です。おもちゃやゲームと違い、本は子どもの想像力や語彙力を自然に育ててくれるだけでなく、親子のコミュニケーションツールとしても活躍します。
洋服やファッション小物は好みやサイズの問題がありますが、本なら贈る相手の年齢や興味に合わせて選べるため、失敗しにくいプレゼントとして多くの方に支持されています。また、シリーズものの絵本セットや豪華な図鑑を選べば見栄えもよく、特別感のある贈り物になります。
この記事では、0歳から小学校高学年までの年齢別に、プレゼントにぴったりの本をご紹介します。贈るシーンや予算に合わせた選び方のポイントもまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
プレゼント用の本を選ぶときのポイント
年齢・発達段階に合ったものを選ぶ
本のプレゼントで最も大切なのは、お子さんの年齢や発達段階に合った作品を選ぶことです。0〜2歳なら触って楽しめるしかけ絵本、3〜5歳なら物語性のある絵本、小学生なら児童書や図鑑といったように、成長に応じたジャンルを選ぶと喜ばれやすくなります。
子どもの興味・関心に寄り添う
恐竜が好きな子には恐竜の図鑑、お料理に興味がある子にはお料理の絵本など、その子の「好き」に合わせて選ぶと、もらったときの喜びが格段にアップします。好みがわからない場合は、幅広い子どもに人気のあるロングセラー作品を選ぶのが安心です。
長く楽しめるものを意識する
プレゼントとして贈るなら、一度読んで終わりではなく何度も繰り返し楽しめる本がおすすめです。名作と呼ばれるロングセラー絵本や、成長に合わせて読み方が変わる図鑑などは、長い期間にわたって子どもの好奇心を刺激してくれます。
見た目の特別感も大切に
プレゼントとして贈る以上、パッケージや装丁の美しさも意識したいポイントです。箱入りのセット商品や大判のハードカバー絵本は、もらった瞬間の感動も大きくなります。贈り物としての見栄えを重視するなら、セットタイプの絵本や豪華装丁の一冊がおすすめです。
【0〜2歳向け】赤ちゃんに贈りたいファーストブック
出産祝いや1歳・2歳の誕生日プレゼントには、丈夫なボードブックやしかけ絵本がぴったりです。赤ちゃんは手や指を使って本に触れることで五感を刺激されるので、めくったり引っ張ったりして楽しめるタイプが特に人気があります。
はらぺこあおむし(エリック・カール)
世界中で愛されるエリック・カールの代表作です。色鮮やかなイラストと、あおむしが食べものを食べ進めるユニークなしかけが特徴で、赤ちゃんから幼児まで幅広い年齢のお子さんに楽しんでもらえます。ボードブック版なら小さな手でもめくりやすく、丈夫なので長く使えます。飛び出す絵本タイプの「とびだす!はらぺこあおむし」もプレゼントとして大変人気があります。
もこ もこもこ(谷川俊太郎・元永定正)
「もこ」「にょき」「ぱちん」といった擬音だけで構成された不思議な絵本です。抽象的なイラストと独特のリズム感が赤ちゃんの心をつかみ、読み聞かせの定番として長年親しまれています。言葉の響きを楽しむことができるので、0歳からの読み聞かせにもぴったりの一冊です。
いないいないばあ(松谷みよ子)
日本で最も売れている絵本の一つで、累計発行部数は700万部を超えるロングセラーです。「いないいない…ばあ!」という繰り返しの楽しさに、赤ちゃんが何度も笑顔になります。シンプルな構成ながら、親子の絆を深めてくれる名作です。出産祝いや1歳のお誕生日プレゼントにもよく選ばれています。
しましまぐるぐる(柏原晃夫)
赤ちゃんが注目しやすいしましまとぐるぐるのコントラストが特徴のボードブックです。赤ちゃんの視覚の発達に合わせたデザインで、カラフルな色合いが目を引きます。丈夫なボード仕様なので、赤ちゃんが多少乱暴に扱っても安心です。
【3〜5歳向け】想像力を広げる絵本のプレゼント
幼児期のお子さんには、物語の世界に入り込める絵本がおすすめです。ストーリーを楽しめるようになるこの時期は、心に残る名作絵本との出会いが一生の宝物になります。入園祝いや誕生日プレゼントに人気の絵本をご紹介します。
ノンタンシリーズ(キヨノサチコ)
シリーズ累計3,100万部を超える大人気シリーズです。いたずら好きなノンタンの日常を描いた作品で、生活習慣や友だちとの関わり方を自然に学べるのが魅力です。今では読者も二代目、三代目の世代に広がっており、親子で楽しめる定番の絵本シリーズとなっています。プレゼントにはセットタイプが特におすすめです。
100かいだてのいえ(いわいとしお)
本を縦に開いて読むというユニークなスタイルが特徴の大人気絵本です。100階建ての家を1階ずつ上っていく冒険で、各フロアにはさまざまな動物が住んでいます。細部まで描き込まれたイラストは何度見ても新しい発見があり、繰り返し楽しめる一冊です。シリーズ作品も複数出ているので、セットで贈るのも喜ばれます。
ぐりとぐら(中川李枝子・大村百合子)
野ねずみのぐりとぐらが大きなカステラを焼くお話は、日本の絵本の代名詞ともいえる名作です。温かみのあるイラストと、食べものが出てくるわくわく感が子どもたちの心をとらえます。シリーズ作品も充実しているので、お気に入りになったら次の一冊を贈る楽しみもあります。
100万回生きたねこ(佐野洋子)
何度も生まれ変わるねこの物語を通して、愛することの大切さを描いた世界的な名作です。子どもから大人まで幅広い年齢層に愛されており、誕生日や入園・入学のお祝いのプレゼントとして長年選ばれ続けています。読むたびに新たな気づきがあり、成長とともに感じ方が変わっていく深い作品です。
【小学校低学年向け】自分で読む楽しさを知る児童書
小学校に入ると、子どもたちは自分で本を読む力を身につけていきます。絵本から児童書への橋渡しとなるこの時期には、文字が大きくイラストも豊富な読みやすい児童書がおすすめです。読書の習慣づくりにもつながるプレゼントになります。
おしりたんていシリーズ(トロル)
テレビアニメ化もされた大人気シリーズで、おしりの形をした顔の名探偵が事件を解決していく物語です。推理要素と笑いがバランスよく盛り込まれており、子どもが夢中になって読み進められる工夫がたくさん。低学年のお子さんが一人で読書を楽しむきっかけにもなる、プレゼントに最適なシリーズです。
かいけつゾロリシリーズ(原ゆたか)
いたずらの王者を目指すゾロリの冒険を描いた、小学生に圧倒的な人気を誇るシリーズです。ダジャレや面白いしかけがたっぷり詰まっていて、読書が苦手な子でも楽しく読み進められます。巻数が非常に多いので、興味を持ったら次から次へと読み進められるのも魅力です。
なぜ?どうして?科学のふしぎな話(自然史学会連合 監修)
「空はなぜ青いの?」「虹はどうしてできるの?」といった身近な疑問に答えてくれる科学読み物です。絵本感覚で楽しみながら科学の不思議に触れることができ、知的好奇心が旺盛になる低学年のお子さんにぴったり。一つひとつのお話が短いので、寝る前の読書にもおすすめです。
10歳までに読みたい世界名作シリーズ(学研プラス)
世界の名作文学を小学生向けにわかりやすくリライトした人気シリーズです。オールカラーのさし絵が豊富で、初めて名作に触れるお子さんでも親しみやすい構成になっています。「赤毛のアン」「トム・ソーヤーの冒険」「若草物語」など、大人になっても読み返したくなる作品が揃っています。
【小学校高学年向け】読書の世界を広げる一冊
高学年になると、長編の物語や少し難しいテーマの作品にも挑戦できるようになります。この時期に心を動かされた本は、一生の思い出として残ることも。お子さんの読書体験をさらに豊かにする一冊を贈りましょう。
モモ(ミヒャエル・エンデ)
ドイツの児童文学賞を受賞し、映画化もされた世界的名作です。「時間」の本当の意味を問いかけるファンタジーで、時間どろぼうに盗まれた時間をモモが取り戻す冒険を描いています。子どもだけでなく大人が読んでも深い感動を得られる作品で、親子で語り合うきっかけにもなる一冊です。
銀河鉄道の夜(宮沢賢治)
日本文学の不朽の名作で、ジョバンニとカムパネルラの銀河の旅を描いた幻想的な物語です。美しい文章と深いテーマは、多感な小学校高学年のお子さんの想像力に働きかけてくれます。さまざまな出版社から挿絵入りの児童書版が出ているので、お子さんが手に取りやすいものを選んであげてください。
冒険者たち ガンバと15ひきの仲間(斎藤惇夫)
ネズミのガンバが仲間たちとともに恐ろしいイタチ・ノロイに立ち向かう冒険物語です。仲間との絆や勇気の大切さを描いたロングセラーで、手に汗握る展開に夢中になるお子さんが多い作品です。映像化もされており、本を読んだ後に映像作品を楽しむこともできます。
ある星の汽車(渡辺プリシラ)
キノベス!キッズで第1位に選ばれた注目の作品です。絶滅動物と人生をテーマにした物語で、読んだ子どもたちの心に深い余韻を残します。話題性のある新しい作品を贈りたいときにおすすめの一冊で、読書好きなお子さんへの贈り物にぴったりです。
【知識欲を刺激する】図鑑のプレゼント
お子さんの知的好奇心を育てるプレゼントとして、図鑑は非常に人気の高い選択肢です。近年の子ども向け図鑑はDVD付きのものも多く、映像と合わせてより深い学びが得られます。ここでは、プレゼントにおすすめの図鑑シリーズをご紹介します。
小学館の図鑑NEOシリーズ
60年以上の歴史を持つ小学館の図鑑の最新シリーズです。「3歳から高学年まで長く使える本格図鑑」がコンセプトで、豆知識やトピックスが豊富に掲載されています。昆虫、恐竜、動物、魚などラインナップが非常に細かく分かれているのが特徴で、「宇宙」と「星と星座」、「花」と「野菜と果物」のように、お子さんの興味に合わせてピンポイントで選べます。DVD付きのものを選べば、映像でもリアルな生態を楽しめます。
学研の図鑑LIVEシリーズ
情報量の多さが魅力の本格的な図鑑シリーズです。標本型の構成で、一つひとつの生きものや事象を詳しく解説しており、深く知りたいという欲求を持つお子さんに特におすすめです。スマートフォンをかざすとAR(拡張現実)で3D映像が楽しめる機能もあり、テクノロジーを活かした新しい学び方ができます。
講談社の動く図鑑MOVEシリーズ
迫力ある写真を見開きページで大きく掲載しているのが最大の特徴です。ビジュアルのインパクトが強く、図鑑を開いた瞬間に子どもたちの目を引きつけます。NHKの映像を収録したDVDが付いており、写真と映像の両方から生きものの世界を堪能できます。視覚的な刺激が好きなお子さんに特に喜ばれるシリーズです。
角川の集める図鑑GETシリーズ
比較的新しい図鑑シリーズで、世界の地域ごとに生きものを紹介するというユニークな切り口が特徴です。「図鑑を持って冒険に出よう」というコンセプトのもと、読者が自ら知識を集めていく楽しさを大切にしています。オンラインでカードを集められる仕組みもあり、現代の子どもたちの興味をうまく引き出す工夫がされています。
【プレゼントにおすすめ】しかけ絵本・飛び出す絵本
特別感のあるプレゼントを贈りたいなら、しかけ絵本や飛び出す絵本がおすすめです。ページをめくるたびに驚きがあり、通常の絵本とは一味違った体験を楽しめます。見た目の華やかさからも、ギフトにぴったりのジャンルです。
とびだす!はらぺこあおむし(エリック・カール)
名作「はらぺこあおむし」のポップアップ版で、プレゼント用絵本ランキングでも上位に入る人気作品です。おなじみのストーリーに立体的なしかけが加わり、ページをめくるたびにカラフルな世界が飛び出してきます。出産祝いから幼児の誕生日プレゼントまで幅広く喜ばれる、鉄板の一冊です。
ロバート・サブダのしかけ絵本シリーズ
ポップアップ絵本の巨匠ロバート・サブダによる作品は、開いた瞬間の驚きと感動が桁違いです。「不思議の国のアリス」「オズの魔法使い」など名作をモチーフにした作品があり、キラキラした鮮やかな色彩と大胆なしかけが特徴です。子どもだけでなく大人も思わず見入ってしまう美しさで、特別な日のプレゼントにふさわしい豪華な一冊です。
贈るシーン別おすすめの選び方
出産祝い・ハーフバースデー
まだお子さん本人の好みがわからない時期なので、定番のロングセラー絵本を選ぶのがおすすめです。ボードブックタイプやファーストブックセットなど、赤ちゃんの手にも安心な素材のものを選びましょう。予算は1,000〜3,000円程度が一般的です。
誕生日プレゼント
お子さんの年齢と興味に合わせた本を選ぶのがポイントです。好きなキャラクターのシリーズものや、興味のあるジャンルの図鑑が喜ばれます。少し背伸びした内容の本を贈るのも、成長を後押しするきっかけになります。予算は1,500〜5,000円程度が目安です。
入園・入学祝い
新しい環境での生活を応援する意味を込めて、少し先の年齢向けの本を贈るのもおすすめです。小学校入学なら初めての児童書や図鑑セットが定番で、「これから読める」という期待感がお子さんのモチベーションにつながります。予算は3,000〜10,000円程度で、豪華なセットも人気があります。
クリスマスプレゼント
クリスマスには特別感のある豪華な一冊がおすすめです。大判のしかけ絵本や、箱入りの絵本セット、DVD付きの図鑑セットなど、普段は買わないような特別な本を選ぶと喜ばれます。クリスマスをテーマにした絵本と合わせて贈るのも素敵です。
予算別おすすめプレゼント本
1,000円〜2,000円
ちょっとしたお礼やお友達へのプレゼントにちょうどよい予算帯です。単行本の絵本や文庫サイズの児童書が中心で、ロングセラーの名作絵本はこの価格帯に多くの作品が揃っています。気軽に贈れるのが魅力です。
3,000円〜5,000円
誕生日プレゼントとして最も選ばれやすい価格帯です。ハードカバーの絵本や図鑑、しかけ絵本が選べます。絵本のセット商品もこの価格帯で見つかるので、複数冊をまとめて贈りたいときにもおすすめです。
5,000円〜10,000円以上
入学祝いやクリスマスなど特別な贈り物にふさわしい予算帯です。図鑑のシリーズセットや豪華なポップアップ絵本、名作文学の全集セットなどが選べます。長期間にわたって楽しめるものが多いので、コストパフォーマンスの面でも優れたプレゼントになります。
まとめ
子どもへのプレゼントに本を選ぶことは、想像力や好奇心を育む素晴らしい贈り物です。0歳の赤ちゃんから小学校高学年まで、年齢や興味に合わせた本を選ぶことで、お子さんの笑顔を引き出すことができます。定番のロングセラー絵本から最新の話題作、本格的な図鑑シリーズ、驚きのしかけ絵本まで、選択肢は豊富に揃っています。贈るシーンや予算に合わせて、お子さんにぴったりの一冊を見つけてみてください。本との出会いは、その子の人生を豊かにするかけがえのないプレゼントになるはずです。
子どもへのプレゼントに本を贈ろう!年齢別おすすめ選び方ガイドをまとめました
本記事では、子どもへのプレゼントにおすすめの本を年齢別にご紹介しました。0〜2歳には「はらぺこあおむし」や「いないいないばあ」などの触れて楽しめる絵本、3〜5歳には「ノンタンシリーズ」や「100かいだてのいえ」などの物語性のある絵本、小学校低学年には「おしりたんてい」や「かいけつゾロリ」などの自分で読み進められる児童書、小学校高学年には「モモ」や「銀河鉄道の夜」などの読み応えのある名作がおすすめです。また、知的好奇心を刺激する図鑑シリーズ(小学館NEO・学研LIVE・講談社MOVEなど)や、特別感のあるしかけ絵本もプレゼントとして人気があります。お子さんの年齢・興味・贈るシーンに合わせて、ぜひ最適な一冊を選んであげてください。











